
- VRMについて知りたい
- VRM形式を使うメリットは?
- VRMに対応しているプラットフォームはある?
3Dアバターを入手しようと考えたとき、だれでも1度は目にするのが「VRM」です。
しかしVRMがおすすめといわれても、いまいち理解できない方が多いのではないでしょうか。
筆者も3Dアバターを検索している際に、VRMについて理解できず頭を悩ませました。
本記事では、VRMのメリットや出力できるプラットフォームについて解説しています。
初心者視点から、わかりにくかった項目やユーザーとして最低限知っておきたいことをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
VRMとは3Dアバターのファイル形式

VRMとは、人型に特化した3Dアバターのファイル形式のことです。
3Dモデルのあらゆる情報や座標を統一することで、プラットフォームをまたいだ利用を目指しています。
例えば、Apple社が提供している「Pages」のファイルはWindowでは開けませんが、PDF形式で保存すれば多くの媒体で閲覧できますよね。
VRM形式のアバターなら、PDFのように多くのプラットフォームで利用できるのです。

普通の形式がPages、VRM形式がPDFっていうイメージだよ!
VRMを利用する5つのメリット

3Dアバターの利用や作成において、VRMを活用することには多くのメリットがあります。
利用するユーザーはもちろん開発側にもメリットがあるため、覚えておくとよいでしょう。
本記事では、ユーザーと開発者2つの視点から5つのメリットを紹介します。
1つのアバターを複数のサービスで使い回せる
VRMは非依存のファイルフォーマットなので、複数のサービスで同じアバターを使い回せてしまします。
例えるなら、あるゲームで作ったアバターをほかのゲームに持ち込めるということです。
アバターはネット上の人格として考えられています。
どんなプラットフォームでも、お気に入りのアバターを使える点はVRMを使う大きなメリットです。
アバターの権利情報をファイルに埋め込める
VRMの特徴として、権利情報をファイルに埋め込める点が挙げられます。
2022年7月時点で設定できる権利は、大きくわけて以下の2つです。
- アバターの人格に関する権利
- 再配布・改変に関する権利
アバターの人格に関する権利では、暴力的表現や性的表現、商用利用の可否といった情報を設定できます。
再配布・改変に関する権利は、規定のライセンスタイプから選択する仕組みです。
つまり、作者の意図に反する行為や不正利用ができないように制限をかけられるということです。
人型に特化しているため配信に向いている
VRMは人型に特化したファイル形式なので、モーションキャプチャーや汎用の人型モーション、喜怒哀楽といった表情変化に対応しています。
上記のモーションはVTuberにとって欠かせない項目です。
そのため、VRでの使用はもちろんVTuberとしての配信にも向いています。
アバターから人間を感じるためには大事なことだね!


いろんなサービスで使えることも含めてVTuber向きのファイル形式なんだよ!
オープンソースでだれでも利用できる
VRMは、公式でUniVRMというUnity用の拡張エディターを公開しています。
Unityとは、3Dアバターの組み込みやゲーム開発で頻繁に使われているプログラミング言語です。
オープンソースなので、Unityさえ書ければだれでもVRMファイルを作成できます。
UniVRMはGitHubにて公開されており、公式の導入ガイドもあるため、ぜひ活用してみてください。
アプリケーション側の取り扱いが簡単になる
VRMを使わない場合は、クリエイターの制作方法やモデリングツールによってデータ状況が異なります。
クリエイターやエンジニアにとっては、データが統一されていないだけでも手間が増えてしまいます。
対応ソフトが多い「FBXファイル」は、アプリケーションによって読み込めなかったりバージョンを確認する必要があったりと共同開発向きではありません。
VRMに統一できれば、制作側の手間が省けてマニュアル化もしやすくなります。
VRM対応アバターを作成できるソフト

VRMで出力できるアバター作成ソフトは多くありません。
β版がリリースされているソフトはあるものの、本格的に利用できるようになるまでには時間がかかります。
すぐにアバター作成したい方は以下の4つがおすすめです。
- VRoid Studio
- カスタムキャスト
- セシル変身アプリ
- Blender
操作が簡単で、初心者でも使いやすいソフトを中心に紹介しています。
いずれも無料でダウンロードできるので、ぜひ試してみてください。
1.VRoid Studio(ブイロイドスタジオ)

VRoid Studioは、直感的な操作で3Dアバターを作成できるPC用ソフトです。
パーツを選んでパラメーターを調節するだけなので、デザイン知識がない初心者の方でも気軽に利用できます。
BOOTHというサイトを使えば、VRoid Studio専用のパーツ素材やアバターが手に入るので、ぜひ有効活用してください。
2.カスタムキャスト

カスタムキャストは、スマホだけでアバター作成から配信まで完結できるアプリです。
パーツと色を組み合わせるだけなので、簡単な操作だけで利用できます。
しかし、VRMで出力するためには月額制の「カスタムキャスト公式チャンネル」に加入しなくてはいけません。
有料ではありますが、VRMで出力できる実用的なアプリはカスタムキャストだけです。
参考 スマホで3Dアバターをつくるならカスタムキャストがおすすめ
3.セシル変身アプリ

セシル変身アプリは、VTuberのスズキセシルさんによって個人開発された3Dアバター作成ソフトです。
公式ファンクラブに加入すれば、誰でも無料でダウンロードできます。
可愛らしい絵柄が特徴的なので、好みによってソフトを使い分けるとよいでしょう。
VRでは複数のアバターをすぐに切り替えられるので、選択肢の1つとして作成してみてください。
4.Blender(ブレンダー)

Blenderは、3Dモデル全般の作成ができるモデリングソフトです。
プロも使っている本格的なソフトで、デザイン知識を身に付けていない初心者がいきなり触れるのはおすすめできません。
しかし、Blenderを使えるようになればアバター作成の幅が大きく広がります。
今後3Dモデリングを仕事にしたい方や凝ったアバターを作成したい方は、基礎からBlenderを学ぶのがおすすめです。
VRMに対応しているプラットフォーム

すでに紹介しましたが、VRM形式のアバターは複数のプラットフォームで使い回せるのが大きなメリットです。
アバターを作成したら実際にアップロードして使ってみましょう。
ここでは、VRMに対応している大手サービスを4つ紹介します。
- Cluster
- バーチャルキャスト
- VDRAW
- SHOWROOM V
VRMに対応しているサービスは、ほかにも数十種類あります。
すべては紹介しきれないため、詳しく知りたい方はVRM公式サイトで対応サービスを確認してみてください。
1.Cluster(クラスター)

Clusterは業界最先端のメタバースプラットフォームです。
個人でワールドを作れる機能を用いて、主にイベントで利用されています。
メタバース本来の目的はネット空間に生活を持ち込むことにあり、コミュニケーションや日々の営みを自由に行えなくてはいけません。
Clusterはメタバース内での収益化に真っ先に取り組んでおり、今後も業界を引っ張っていくことが期待されています。
2.バーチャルキャスト

バーチャルキャストは、VR機器専用のメタバースプラットフォームです。
イベントやゲーム、何気ないコミュニケーションに加え、VR空間内の様子を配信できる機能も搭載されています。
YouTubeやニコニコ生放送を使ってコメント返信もできるため、VTuberとしても利用しやすい仕組みになっています。
VR機器が必要ですが、個人で3D配信できる数少ないサービスです。
3.SHOWROOM V

SHOWROOM Vは、SHOWROOMが提供しているバーチャル配信アプリです。
SHOWROOMと連携することで、VRM形式のアバターを使って手軽にVTuberとして配信できます。
SHOWROOM Vでは、VRoid Hubというアバター保管サービスを通じてアップロードします。
スマホからも配信できるので、オリジナルの3Dアバターで配信したい方はぜひ活用してみてください。
4.VDRAW(ブイドロー)

VDRAWは、PCで行う作業をバーチャルキャラクターの活動として表現できるサービスです。
たとえば、ペンタブを使ったイラスト作成やプログラミング、ゲームといった作業をキャラクターがやっているように表示してくれます。
マウスとキーボードだけで利用できるのが大きなメリットで、VR機器や高スペックPCは必要ありません。
イメージしにくい方は、添付しているPVを試聴してみてください。
まとめ:これからアバター作成するならVRMがおすすめ
本記事では、VRMがおすすめされている理由や実際の使い方について解説しました。
VRMは、日本で開発された人型3Dモデル専用のファイル形式で、メタバース関連企業の間で統一規格とする動きもみられています。
メタバースにおけるアバターは、ユーザーのアイデンティティとして考えられています。
ポイント
VRMアバターであれば複数のプラットフォームで使いまわせるため、アイデンティティを損なわないだけでなく予算を抑えて楽しむことも可能です。
これからメタバースを体験したい方やVRで遊んでみたい方は、VRM形式のアバターを作るのがおすすめです。