
- VTuber配信してみたいけど機材を揃えるお金がない
- スマホだけで手軽にVTuberになってみたい
- スマホアプリでフェイストラッキングして配信したい
本格的なVTuber配信をするならPCが必要。
この事実に間違いはありませんが、高性能PCを持っていないもしくはPC自体を持っていない場合、スマホアプリに頼るしかありません。
スマホアプリには手軽に利用できるというメリットもあるため、なんとかしてスマホだけでVTuberになる方法を探しているという方も多いのではないでしょうか。
スマホだけでVTuberになるのは厳しいのかな…


スマホだけとなると多くはないけど方法はあるよ!
本記事では、VTuberデビューにおすすめのスマホアプリを紹介しています。
ライブ配信アプリをはじめ、フェイストラッキングやARといったサポートアプリも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
VTuber向けライブ配信アプリ5選
スマホだけでVTuberになるならライブ配信アプリがおすすめです。
ライブ配信アプリは、アバターや機材の準備が不要というだけでなく配信までをアプリ内で完結できます。
VTuberや配信に関する知識がなくても配信できるので、初心者の方は配信アプリから始めてみてください。
1.REALITY(リアリティ)

REALITYはアバター配信に特化したアプリです。
フェイストラッキングに対応しているため、スマホ1台でかなり本格的なVTuber配信ができます。
ガチャ更新の頻度が多いのが特徴で、配信で貯めたポイントでガチャを回せば常にアバターカスタムを楽しめます。
2022年現在、VTuber配信において最も完成度が高いアプリといっても過言ではありません。
2.topia(トピア)

トピアはアバターカラオケに特化したライブ配信アプリです。
15,000曲以上のJOYSOUND音源を使えるのが特徴で、著作権や許可を気にすることなく合法でカラオケ配信できます。
アバターパーツが増えるスピードは遅めですが、既存パーツだけでも数えきれないほどのパターンがあり自分好みのアバターを作れます。
配信外でカラオケできる機能もあるため、歌好きなVTuberはもちろんプライベート利用にもおすすめですよ。
3.Mirrativ(ミラティブ)

ミラティブはゲーム配信に特化したアプリです。
画面をキャプチャーしてスマホゲームを配信できるため、ソシャゲユーザーからの人気を集めています。
エモモという独自のアバター機能があり、ガチャを含めた着せ替えや雑談、カラオケ配信を楽しめますが、あくまでメインはゲーム配信なので注意しましょう。
とはいえ、ミラティブは総合的な完成度が高くスマホでVTuberになりたい方にはかなりおすすめのアプリです。
4.IRIAM(イリアム)

イリアムはイラスト1枚でVTuberになれる配信アプリです。
オリジナルイラストを読み込ませて動かすため、ほかのアプリのように既存パーツでデザインを制限されることはありません。
しかし、条件を満たしていないイラストは正常に動作しない可能性があります。
とはいえ、モデリング不要でLive2Dのような動きを再現できるため、オリジナルアバターで本格配信したい方にはおすすめです。
5.ピカピカ

ピカピカは音声配信や声劇をメインとした配信アプリです。
サブとしてアバター機能も搭載されていますが、VTuberとして利用している方は多くありません。
しかし、サークルや応援団といった配信者と視聴者の距離を近づけられる機能が豊富なので、コアなファン作りにはもってこいのアプリといえます。
実際に音声配信を聴きにくる視聴者ばかりなので、VTuberとの相性もよくておすすめですよ。
VTuberアバターを作成できるアプリ3選
ここでは、VTuber用のアバターを作成、アップロードできるアプリを紹介します。
前提として、2022年9月現在はLive2Dアバターを作成できるアプリがリリースされていません。
そのため、VRM出力できる3Dアバター作成アプリをメインにお伝えするので参考にしてください。

VRMは3Dアバターのファイル名のことで、複数のサービスをまたいで使えるんだよ!
VRMに関する詳しい解説は別の記事を参考にしてください。
1.カスタムキャスト

アバター作成アプリの中で最も使いやすいのがカスタムキャストです。
女性用パーツが豊富で、有償を含めると業界最大レベルのパーツ数を誇ります。
カスタムキャストにはニコニコ生放送で直接配信できる機能がついていますが、グリーバック撮影もできるため利用規約を守ればYouTubeやTwichといった動画プラットフォームでも配信できます。
有料版ではVRM出力もできるようになるため、アプリ以外の媒体で配信したい方におすすめです。
2.VRoidモバイル

VRoidモバイルは、PC用3Dアバター作成ソフトとして大人気のVRoid Studioをスマホ向けにリリースしたアプリです。
パーツを微調整できるのが特徴で、数ミリ単位で修正できるためアバターを細かく作り込めます。
完成したアバターはVRoid Hubというギャラリーのような場所にアップロードすることで、各サービスで利用できるようになります。
スマホで手軽にアバターを作りたいならVRoidモバイル、しっかりと作り込みたいならVRoid Studioというように使い分けるのがおすすめです。
3.MakeAvatar(メイクアバター)

MakeAvatarは主にイベント用に使われているアバター作成アプリです。
自由にカスタムするというよりは、イベント限定のアバターや衣装を手に入れるために利用されています。
アップロードできるサービスは豊富ですが、鑑賞や一時的な利用が目的なのでオリジナルアバターの作成には向いていません。
しかし、メタバース用の3頭身アバターを作れる唯一のアプリなので、今後に期待がかかります。
Live2Dアバター向けフェイストラッキングアプリ2選
Live2Dアバターを所持している方は、スマホでフェイストラッキングするのがおすすめです。
ここで紹介するアプリはいずれもPC版があり、スマホ版と連携することで配信できます。
フェイストラッキングアプリの目的は、スマホの高性能カメラを使ってより高クオリティの動きを反映させることです。
そのため、以下のアプリを配信に使う際はiPhoneX以上のモデルを推奨します。
Androidでは使えないの?


Android版もあるけど、iPhoneのFaceID機能があってこそ真価が発揮されるんだ!
1.nizima LIVE TRACKER

nizima LIVE TRACKERは、Live2社が公式にリリースしているトラッキングアプリです。
PC版のnizima LIVEと連携することで、企業VTuberのような本格アバターで配信できるようになります。
「初心者でもVTuberデビューできる」というコンセプトがあり、モデルの導入から外部ソフトとの連携まで直感的な操作のみで完結できます。

サンプルモデルがあるからLive2Dモデルを持っていなくても利用できるよ!
スマホ版は、Webカメラ不要でアバターを動かせるのが特徴です。
とくに、目のトラッキング精度がかなり高いので、初心者の方もすでにVTuber活動している方もぜひ一度体験してみてください。
2.VTube Studio

VTube Studioは、有料版を買い切りで利用できることで人気を集めているフェイストラッキングアプリです。
海外製のアプリで少し使いにくい点もはありますが、トラッキング性能は申し分ありません。
日本語版もあるため、Live2Dアバターにおいてnizima LIVEと並んで2大トラッキングアプリとなっています。
Android版もありますが、iPhoneX以降のモデルと比べてトラッキング精度が低いので注意してください。
3Dアバター向けフェイストラッキングアプリ5選
3Dアバター向けのフェイストラッキングアプリも多くリリースされています。
近年は、VRoid Studioをはじめとした「初心者でも3Dアバターを作成できるツール」が普及し始めたことで、3Dアバターを簡単に入手できるようになりました。
Live2Dと比べてトラッキングツールの人気が分散しているため、紹介する中から自分に合ったアプリを探してみてください。
1.vear(ベアー)

vearは、3Dアバターのフェイストラッキングにおいて最もおすすめのアプリです。
VTuber業界で話題のパーフェクトシンク発祥アプリなので、トラッキング精度は業界No.1といえます。

パーフェクトシンクは、52個の表情をもとに動きを反映する超高精度なトラッキング機能のことだよ!
パーフェクトシンクで動かすためには、FaceIDに対応したiPhoneと専用加工されたVRMモデルが必要です。
アプリ内で撮影や録画まで完結できるため、3Dモデルを持っているVTuberの方はぜひ利用してみてください。
2.waidayo

waidayoはPC版と連携して配信できるトラッキングアプリです。
PC版も含めてVRM形式のアバターを利用できるため、3DアバターでVTuberデビューしたい方から一定の人気を集めています。
特筆すべきは、個人法人問わず無料で商用利用できる点です。
そのため、アバターさえ用意すればYouTubeや配信サイトで収益化を目指す際に権利を気にする必要がありません。
3.恋顔

恋顔もiPhoneとPCを連携させて利用するアプリです。
上記2つのアプリと比べて人気は劣るものの、VRMに対応していることもあり選択肢の1つとして考えられています。
トラッキングアプリは、手持ちのスマホやPCによって上手く動く場合と動かない場合があります。
製品版は有料ですが、無料トライアルもあるため一度試してみてください。
4.VIRTU: VTuber&Vroidカメラ

VIRTU: VTuber&Vroidカメラは、VIRTUの愛称で親しまれているトラッキングアプリです。
全身トラッキングできるのが特徴で、主に手の動きを反映させた動画がTwitter上にアップロードされています。
海外製ですが、リリースしてから日が浅いこともありアップデートやサポートに力を入れている現役のアプリです。
アプリの重さや画質といった問題点はありますが、トラッキング以外の機能も豊富なので3DVTuberはぜひ一度使ってみてください。
5.ZZ3D

ZZ3Dの特徴はVRoid Hubに対応していることです。
VRoid Hubに公開されているアバターなら簡単にアップロードできるため、難しい操作や面倒な手間を省略できます。
個人法人問わず無料で商用利用できるので、iPhoneユーザーの方は選択肢の1つとして試してみるのもよいでしょう。
VTuberアプリで配信する際の注意点

VTuberになれるスマホアプリはたくさんありますが、単品で配信できるアプリばかりではありません。
アプリごとに役割があり、PCを含めた複数のソフトを併用する場合もあります。
VTuberアプリの使い道は初心者にとって分かりにくい点もあるため、ここではアプリで配信する際の注意点について解説します。
スマホだけでVTuber配信するのは難しいのかな?


勘違いされやすいけど、スマホアプリはVTuber配信において補助的な役割が多いんだ!
フェイストラッキングだけでは配信できない
VTuberになれるスマホアプリとして紹介されている中には、フェイストラッキングアプリも含まれています。
本記事でもいくつか紹介しましたが、フェイストラッキングアプリだけではVTuber配信はできません。
VTuber配信の仕組みを細かく分けると以下のようになります。
- アバターを動かす
- アバターを動かしている画面を配信ソフトに映す
- 配信ソフトを使って動画サービスで配信する
それぞれ必要なソフトは異なりますが、フェイストラッキングアプリは「アバターを動かす」役割に分類されます。
つまり、フェイストラッキングアプリではアバターを動かす以外のことはできません。
フェイストラッキングアプリを使って配信するためには、PC連携やスマホのミラーリング機能が必要なので覚えておきましょう。
ポイント
例外として、ライブ配信アプリはアバター作成から配信までアプリ内で完結できます。
VTuberアプリで本格配信するならPCとの連携が必要
もし企業勢VTuberのような配信をイメージしているなら、スマホアプリとPCを連携させる必要があります。
先ほども紹介したように、VTuber配信は複数の工程に分かれており、アプリは1つの工程をカバーしているに過ぎません。
しかし、フェイストラッキングアプリを使えばPCでは再現できない動きまで反映してくれるため、スマホ+PCで配信するのはかなりおすすめです。
何度もいいますが、スマホだけで配信したいなら配信アプリを使うしかないので注意しましょう。
動画撮影ならスマホだけでも可能
VTuber動画を撮影、投稿するならPCは必要ありません。
たとえば、REALITYという配信アプリと動画編集ソフトがあれば、スマホだけでVTuber動画を作成できます。
ほかにも、3Dアバターを所持している方はvearというアプリだけで撮影する方法もあるため、動画投稿をメインに考えている場合はスマホだけでも十分活動できますよ。
ポイント
動画投稿と配信では必要な環境が異なります。スマホだけで難しいのは配信なので、お互いを分けて考えるようにしましょう。
まとめ:VTuber配信するなら部分的にアプリを使うのがおすすめ
本記事では、VTuberになれるスマホアプリについて用途別に紹介しました。
一口にVTuberといっても、配信や動画投稿、モーションチェックなど目的によって使うべきアプリは異なります。

散々紹介してきたけど、トラッキングアプリだけでは配信できないよ!
「アバターを動かす」という点においてはiPhoneのFaceIDを使ったアプリが最も優れているため、VTuberになるなら部分的にアプリを使うのがおすすめです。
ポイント
Androidの場合は高精度なトラッキングができないので、PC用のトラッキングソフトを使うようにしましょう。
スマホで配信まで完結したい場合は、アバターに特化したライブ配信アプリもあるのでぜひ利用してみてください。